あなたと家族に笑顔が戻る、心臓病の最新治療
心臓再同期療法のおかげで不安のない生活に
 フォーラムでは、実際に心臓再同期療法を受けた患者さんの声を聞くことができました。当時58歳だった橋本さんの心臓に突然ウイルスが飛び込んできたのは、01年8月の夜中のこと。病院へ搬送された時は、ほとんど意識がない状態でした。どうにか命は助かったものの、それから本人にとっても家族にとっても苦しい日々が続いたそうです。投薬治療を続け、ステント留置術を受けましたが、04年の10月に息苦しくなり、声もかすれてきました。そのため、ペースメーカーを植え込む心臓再同期療法を受けたのです。手術時間は1時間半、入院期間は1週間ほど。不快な症状は次第に良くなり、健康な人に近い状態で生活できるようになったといいます。「本当に生きていて良かったと感謝しています」と橋本さん。奥さんからも、「今は私よりも健康です。二度目にもらった命。これからの人生、主人と家族と精一杯、大切に生きていきたいと思っています。ペースメーカーの会社の方、病院の先生方、本当にありがとうございました」と、感謝の言葉が伝えられました。